金子みすゞ講演会
2021年11月15日 17時43分4・5・6年生対象に金子みすゞ講演会を開催しました。講師は童謡詩人の矢崎節夫さん。金子みすゞの埋もれていた遺稿512編を発見し、『金子みすゞ全集』として編集・発行に携わり、金子みすゞを世に出した方でもあります。矢崎先生の心に響くお話に子供たちは聞き入っていました。
〇「わかる」ことは「かわる」こと。人はいつでも変わるチャンスがある。
〇「辛」(つらい)という字に一本足して「幸」(しあわせ)。「つらいこと」があるから「しあわせ」がある。
〇生きていると「できなかった」ことが「できる」ようになるが、どんなにできても、できないことでまだいっぱい。できないことがあっていい。みんなちがってみんないい。
〇生まれただけで100点満点。「子供の誕生日」はその子供の「お父さん・お母さんの誕生日」でもある。子供が生まれたから「お父さん・お母さん」になれる。子供は「宝物」。子供に向かって、「宝物」と言うのは、大人の仕事。
〇「代受苦者」(だいじゅくしゃ)。自分のことのように人の辛さを思うこと。私が受けたかもしれない苦しみを、代わりに受けてくれた人がいると考える。
さらに、前日に市民文化センターで開催された「金子みすゞの宇宙」というイベントに出演されていた、作曲家の弓削田健介さん、ピアノ弾き語りシンガーのことりゆきさんも加わり、素敵な歌と演奏を披露していただきました。
弓削田さんは、「ハナミズキ」・「ポストにはがきを入れるとき」、ことりさんは「夕日とお母さん」・「大切な君へ」のそれぞれ2曲を歌ってくださいました。矢崎先生の金子みすゞのお話とリンクして、会場は優しさいっぱいの空気に包まれていました。このようなご縁をつくってくださったのは、石鎚みすゞコスモスの矢幡さん。講演会に関わって下さった全てのみなさんに感謝です。「うずいっ子」のやさしさは、これからもより一層輝いていくことでしょう。